実習対策

【十人十色】看護師を目指す理由に正解も不正解もない

これは僕の友人の話です。

教員&指導者さん
教員&指導者さん
本当に看護師になりたいの?(怒)

 

と教員からも実習先でも言われ続けた友人が、今では元気に働いています。

周りとの温度差を感じて苦しんでいる学生さんや、看護師になりたいかどうか分からなくなって悩んでいる学生さんに是非読んで欲しい内容です。

周りとのギャップで苦しんだ学生時代

彼は学生時代から明るくてノリは良いですが、勉強に対しては不真面目な印象で、講義中は寝てるかスマホをいじっているような人でした。ほとんどの講義を遅刻するような人です。

周りの学生は看護師を目指したきっかけが、

「家族が入院した時に看護師さんが働く姿をみて憧れを持ったから」
「自分が入院した時に看護師さんの関わりで救われたから」
「家族が看護師だから」
「人の役に立つのが好きだから」

と言うエピソードや理由がある中で、彼の理由は「お金のため」でした。

周りとのモチベーションにも差があり、看護師になりたい理由を聞かれても「お金のため」とは答えられず、嘘の理由を言い続けていたため苦しんでいたそうです

実習中でも怒られる日々

遅刻癖のある彼は実習中も遅刻したり、記録を書いてこなかったりでめちゃくちゃ怒られていました。

「本当に看護師になりたいの?」
「看護師になるの辞めて違うことすれば?」

などと教員にも指導者にも毎日のように言われていたそうです。

間違いなく彼が悪いのですが、やる気がない理由がハッキリとしていて、「興味がない疾患を勉強しても無駄になるし、将来なんの役にも立たないから」という理由でした。

教員にも「これ以上言われたことが出来ないならもう庇いきれないし、申し訳ないけど単位もあげられない」と言われたそうです。

彼が変わったきっかけ

そんなギリギリの状況で領域別実習が進んでいくなかで、彼が変わり始めたのは「脳卒中で嚥下障害をもつ患者」を受け持ってからでした。

元々「脳外科に興味がある」といっていた彼でしたが、実際に脳卒中で麻痺がある患者さんを受け持った時に泣いたそうです。

受け持ち時には構音障害があっても簡単なコミュニケーションはとれていました。麻痺のため食事は全介助。嚥下障害もあるので時々咽せこみがあるけど何とか食べることができていた患者さんです。

食べることが好きだという患者さんのために、指導者さんだけでなく、STさんとも相談しながら食事介助やケアを全力で取り組んだそうです。しかし、受け持ち4日目くらいで大きく咽せがみられ、指導者さんに相談し食事を中断しました。

翌週に病棟にいくと患者さんは個室に移動していて、レベルは著しく低下しており、酸素マスクをつけた状態でベッドで休んでいました。

指導者から、「患者さんは誤嚥性肺炎になっていて、今は食事を止めている。酸素化も悪いから酸素マスクをしている。」
と聞いた時、涙が止まらなかったそうです。

「自分のせいで患者さんの状態が悪くなった」
「食べる事が好きだと言っていたのに自分のせいで食べられなくなってしまった」

指導者さんや教員に、あの患者さんは誤嚥性肺炎を繰り返していたし、どれだけ自分のせいじゃないから気にするなと言われても、自分を責めたようです。

状態が悪くなったので受け持ち患者は変更になりました。

実習終了時に誤嚥した患者さんのことを聞いてみると「もう先は長くないかもしれない」と言われたそうです。

その後全ての実習が終わり、国家試験には1発で合格した彼が勤務したのは「脳外科」でした。就職面接で脳外科しか希望しなかったそうです。

その理由は「経口摂取ができなくなったら、生きている楽しみを奪うことになる。嚥下障害があっても、食事を口から食べて長生きしてほしいから」でした。

就職してから、学生時代周りとの温度差を感じていた彼に話を聞いてみると、

「座学にやる気が出ないのは当たり前」

「元々俺は看護師になりたかった訳じゃなくて、手に職を持って安定した生活が送れれば何でも良かった」

「なんとなくでも興味がある分野の疾患を勉強して実際に患者を受け持った際、知識と患者さんに起きている現象が繋がったときに初めて楽しいと思った」

「学生時代にモチベーションが上がらなくて周りとの温度差を感じていても無理して合わせる必要はない」

とのことでした。

まとめ

僕とは看護師を目指したきっかけも
価値観も違う彼ですが、
本当に人それぞれだな〜と感じます。

親族の入院で看護師を目指す人も多いですが、
シンプルに生活やお金の為というのも立派な理由です。

看護師を目指す理由に正解も不正解もないので胸張っていきましょう。

辛い実習の乗り越え方は下記記事で解説しています。

【看護実習対策】実習記録を最速で終わらせる方法

以上、記事が参考になれば幸いです。